北朝鮮、再びぶっ放す、それでも韓国はGSOMIAを破棄?       【北朝鮮 飛翔体発射】

このところ相次いで北朝鮮が飛翔体を発射したというニュースが報じられています。
今朝もありましたね。
北朝鮮 未詳の飛翔体を2回発射=韓国軍
こうした北朝鮮の一連の動きは米韓軍事演習への抗議というのが大方の見解。
軍事演習をすることで金正恩は毎回、(演習と称して空爆に対する)緊張を強いられる上に費用がかさみますから、制裁を受けてボロボロの北朝鮮にとっては嫌がるのは当然でしょう。
更に役立たずのムン大統領への嫌がらせの側面もあるのかも知れません。

当然、韓国は北朝鮮の挑発に対して警戒を強める必要があるんですけど、今、韓国は軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」の破棄を対抗カードとして使おうとしています。
これに対して日本国内の多くは「破棄されて損をするのは日本ではなく韓国」「韓国の目的はアメリカを日韓問題に引きずり込む」といった意見が数多くみられます。
そんなGSOMIAですが、これに関して一つの記事を見付けました。
今回はその記事に沿って私なりの意見を綴っていきたいと思います。

もし明日、韓国との軍事情報共有協定が破棄されたら……どんな問題が起きるのか

日本がほしい韓国側の軍事情報とは?

記事にはこう書かれています。

 

韓国側が有利なのは、何と言っても休戦ライン(北緯38度線)沿いでの監視。地上設置レーダー、電波傍受施設、航空機や艦艇による偵察・監視などによる情報収集だ。

GSOMIA関連報道ではそれらに加え、「脱北者がもたらす機密情報」などもしばしば共有対象として例示されているが、さすがにそのレベルの機密度の高い情報の取り扱いにはかなり慎重なはずで、情報共有には高いハードルがある

いずれにせよ、ここまで例示したように、日韓ともに軍事情報の共有には利益がある。もっとも、情報の内容を具体的に見てみると、北朝鮮については、より距離的に近い韓国のほうが、日本より多くの情報を持っていると言える。

 

よくよく、考えてみると最近の飛翔体発射関連のニュースは韓国軍初のものが目立ちます。
これは単に隣国で有るがゆえに、北朝鮮の動きを容易に監視することが出来るが故のことなのでしょう。
だって、そうでしょ?
いきなりぶっ放す事の可能な短距離兵器はずっと見ていないと分かりませんから。
ですが日本もアメリカもこうした飛翔体発射に関して対して反応をしませんよね?

恐らく、すでに北朝鮮のこの飛翔体に対しての解析は日米ではすでに完了しており自国の安保に影響を与えるようなものではない」つまり「そんなもん、役に立たんだろ」と判断しているからなのでしょう。

もちろんこれらはソウルを火の海にすることは出来るでしょうけどね。
これらを考えると、日本にとって韓国軍から得た地上設置レーダーなどによる偵察・監視の情報などはあっても無くてもさほど影響はないと考えてもよさそうに思います。

そして「脱北者がもたらす機密情報」これをさも重要なものであるかの様に黒井 文太郎氏はいいますけど、私はそうは思えません。
それは脱北者から得られる情報はそのどれもが「緊急性を要しないもの」ばかりであると思われること。
ましてや脱北者が金正恩の中枢に関する情報を持っているとは到底考えられません
得られる情報は北朝鮮に潜り込んだジャーナリストの記事に毛が生えた程度のもの。
こんなもの別になくても困りませんよね?

つまり、情報の数そのものは韓国の方が多いかも知れませんが、そのどれもが取るに足りないものばかり。
結局、破棄をされたところで日本は困らないと考えていますがどうでしょうか?

韓国がほしい日本側の軍事情報とは?

 

海上自衛隊の潜水艦や哨戒機は、日本海を日常的に哨戒し、北朝鮮の潜水艦の動きなどの情報を集めている。
ただ、北朝鮮の潜水艦は現時点ではいずれも強力なものではなく、韓国にとってさほどの脅威とは言えない。

ほかに有益な情報として、航空自衛隊のレーダーサイトやイージス艦のレーダーによる弾道ミサイルの追尾情報がある。

日本側のレーダーで探知する北朝鮮の弾道ミサイルは日本列島方向に向かうわけだから、有事の場合、韓国は無関係のようにも思える。

しかし、昨今のような平時の発射実験について言えば、北朝鮮が日本海方面に発射した弾道ミサイルの航跡に関する詳細は、情報資料として非常に重要だ。韓国としても、自衛隊の情報がほしいところだろう。

日韓のGSOMIAに基づく平時の情報共有では、この自衛隊のミサイル航跡分析情報こそが、韓国にとって最重要のものと言える。

ちなみに、GSOMIAに関する報道では、日本の持つ情報の有利性として、情報収集(偵察)衛星が例示されている記事を散見する。しかし、その分野では米軍が圧倒的に強力だ。日本の衛星による情報は、それほど重要ではないだろう。

 
この黒井 文太郎という人、ググれば分かりますが、軍事ジャーナリストとは名ばかりでおかしな記事を書くことでしられた人物です。
私からみてもこの文章でおかしいと感じる部分があります。
まず、この部分
>北朝鮮の潜水艦は現時点ではいずれも強力なものではなく、韓国にとってさほどの脅威とは言えない。

何をもって強力ではないと言ってるんでしょう。
潜水できて魚雷をぶっ放すこと位はどの潜水艦だってできます。
こんなことをいって無視していると片っ端から船が沈められます。
それほど、哨戒は大切なんです。

それとも陸続きだから韓国は関係ないとでも?
有事の際、韓国はどこから補給を受けるんでしょう?
確か、日本から日本海を通ってという戦略であったはず。
とんでもなくデタラメな記事です。

そして。。

>しかし、その分野では米軍が圧倒的に強力だ。日本の衛星による情報は、それほど重要ではないだろう。

この人、準備に時間のかかる核実験や液体燃料をつかうミサイルの発射実験が日米だけで情報を共有していたことがあるという事実を無視しているのでしょうか?
そして、日本独自で衛星を飛ばす理由が理解できていないのでしょうか?

日本が独自で衛星を飛ばす最大の理由はアメリカの持つ情報を最大限に引っ張り出すことが目的だと私は思います。
例えば、日本のF3戦闘機開発にはアメリカが興味を示すのに対して韓国のKFX開発に対してはアメリカは全く無視をしていますよね?
その理由は単なるお金儲けでしょうか?
違いますよね、交換条件として機密事項を渡してもいいとまでアメリカは言っています。
こうした兵器開発は双方が得られるものがあって初めて共同開発が成立するもの、得られるものがないKFX開発などアメリカにとってどうでもいいのです。

これは軍事衛星も同じことで、日米双方が情報を持ち合う事で一つの結論を導き出した、その結果が日米だけで情報を共有できたことにつながったと私は考えます。
従って、「日本の衛星による情報は、それほど重要ではないだろう。」というのは全くの的外れといっていいと私は考えます。

それに、ましてや光学機器は技術的にはアメリカを上回る技術を持つのが日本。
そんな日本がアメリカの軍事衛星より圧倒的に性能が劣るなんてことはちょっと考えられないでしょ?

まとめ

いろいろ書いてきましたが、軍事情報包括保護協定は日韓に役割の違いがあって、それぞれが双方にとって必要不可欠といえるほどのものではないものの、北や中国などを監視するうえではやはり、あったほうがいいといえる協定でしょう。

それでも韓国が破棄を迫ってきた場合「ああそうですか」と日本は答えるのでしょう。

が、私は韓国が本気で破棄を申し出るかといえば、恐らくそれはないと考えています。
だって、韓国はアメリカに本気で歯向かうつもりなんてありませんから。

Pocket

「北朝鮮、再びぶっ放す、それでも韓国はGSOMIAを破棄?       【北朝鮮 飛翔体発射】」への1件の返信

  1. GSOMIAに関しては、韓国は米国から、「政治的な取引に使うな。」と釘を刺されているらしいので、表立って破棄とは言えないでしょうね。

    日米の軍事情報の交換についてはわかりませんが、韓国は日本からの情報を欲しがっているというのは、新聞か何かで見たような記憶があります。
    自衛隊は日本海側に一つか二つ位レーダーサイトを持ってたと思いますので、そこから情報が取れますし、潜水艦もおそらく展開している事でしょう。
    それから考えると日本が韓国から貰う軍事情報より、日本が韓国に提供する情報の方が多いかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Loading Facebook Comments ...