中国でアフリカ豚コレラ発生。  報復関税中の米国産輸入は必至

貿易戦争で互いに報復関税をつづけるアメリカと中国。
GDP1位と2位の争いですがその中身は中国の防戦一方。
私からみても中国にとっては極めて勝ち目の薄い争いです。
そんな中国で騒ぎになっている豚肉に関する話題です。

朝鮮日報の記事です。

貿易戦争に豚コレラまで… 中「豚肉ショック」

世界で豚肉を最も好んで食べる中国人の食卓に「豚肉ショック」の暗雲が垂れ込めている。
米中貿易戦争に米国産豚肉の輸入が急減した中に致命的な豚の伝染病であるアフリカ豚コレラまで、中国を襲い、豚肉需給が後揺れる兆しが現れているとウォールストリートジャーナル(WSJ)など外信が23日(現地時間)報道したのだ。

2017年の豚肉消費・生産量
中国は豚肉生産、消費、輸入、1人当たりの摂取量のすべての面で世界1位の豚肉の王国である
豚の繁殖規模万6億匹であり、豚肉の生産は5340万tで、全世界の生産量の48%、消費は5481万tで、全世界の50%を占めている。中国産の豚だけでは足りず、年間162万tを輸入する。
大陸の食卓物価を左右する豚肉の価格は、中国の最高指導部の最関心事の一つであるほどだ。

その豚肉需給を揺るがす悪材料二つが7月と8月に相次いで起きた。
最初の悪材料は米中貿易戦争である。去る7月6日、米国が中国の輸入の25%の追加関税を付加すると、中国もすぐに関税報復に出た。
その結果、輸入1位だった米国産豚肉に対しなんと70%の関税をかけた。さらに悪いことに豚肉飼料によく使われる米国産大豆にも報復関税をかけたことで、豚肉農家の負担が増えインフレの危険が大きくなった。
しかし、中国農業部は「米国産豚肉は、中国一年の消費量の0.3%に過ぎない」とし、消費者を安心させてきた。
豚肉価格も8月に入って7%程度上昇したが、比較的安定した状態であった。

しかし、そこへ意外な問題が発生した。
2007年、ヨーロッパで発生し、東欧と中央アジアを席巻した、アフリカ豚コレラが去る1日、ロシアと近い東北遼寧省(省)で最初に発見されたのだ。その後、中部の河南省を経て、わずか3週間で2150㎞を南下し、中国東部沿岸の江蘇省と浙江省まで広がっている。
すでに数万匹の豚が殺処分されており、現在の拡散速度で見ると、中国全土に広がる可能性が大きいという懸念が出てくる。

国際獣疫事務局(OIE)によると、アフリカ豚コレラは致死率が100%に達するほどの豚には致命的であるが人には伝染しない
WSJは「しかし、中国内の豚肉消費量と供給を揺るがす兆しがすでに現れている」と伝えた。
豚コレラを気にする消費者が増え、需要が減る。その為、いつ発生するかわからない殺処分に対する恐怖のために農家が子供の豚を先を争って売る事態となり価格の下落をあおっているということだ。
WSJは「短期的には、豚肉の価格が下落するが、事態が長期化する場合、来年豚肉供給大乱が起こるという懸念が高まっている」と伝えた。

以下略

 

日本のメディアではあまり記事になっていませんが、今中国ではアフリカ豚コレラが問題になっています。
このアフリカ豚コレラという病気は致死率ほぼ100%という恐ろしい病気で、今のところ治療法は見つかっていません。
しかも、この病気は感染症であるため、ほおっておくと被害は拡大していきます。
そこで拡大防止として殺処分が行われます。
記事にはすでに中国では数万頭の殺処分が行われたとされています。

そこで問題となるのが中国の食卓事情。
実は中国は世界一豚肉を消費する国です。
大量に消費される豚肉の量は5481万tと全世界の50%を占めています。
これだけの量を消費するのですから国内だけでは不足し年間162万t輸入しています。

こんな食卓事情ですから、今回のアフリカ豚コレラの蔓延は一大事。
多くの殺処分が行われますから国内の生産量ががた落ちになります。
不足した分は輸入に頼らざるを得ないのですが、ここで問題となるのがその輸入先。
その国には当然のようにアメリカが含まれます。
ところが中国は豚肉へ70%もの報復関税をかけているのです。
いまのところ大きな影響は出ていないようですが、アフリカ豚コレラが更に拡大した場合混乱は必至でしょう。

お隣、中国での発生ですから、日本への侵入が気になります。
取りあえず、人への感染はなく、又空気感染ではないようなので、対策をしっかりしておけば大丈夫な気がします。

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