韓国GM撤退問題  ここへきてGMと産業銀行との間で不協和音 もはやこれまで?




いよいよ、締め切りが迫ってきた韓国GM問題。
これは2/12に韓国GMの群山工場を閉鎖発表から始まります。

閉鎖の理由はもちろん業績不振、ここまでの記事をまとめました(長文になってしまいました)

赤字でも成果給、世界事業場で韓国が唯一(2/15記事)

閉鎖を決めたGMはメディアにその理由を説明
最大の理由はその生産性の低さ、採算面での問題が大きく、その為の緊急措置とGM側は説明。
それに対し、労組側とメディアは生産性を高める努力をせずに工場閉鎖を決めたと批判。
実際に韓国GMのコスト比を調べると、なんと90%超、これでは利益どころか作れば作るほど赤字が拡大するのは当たり前。
日本人の感覚ではむしろ生産現場の問題と考えるものですが、ここの労組はそれを放置した経営側に責任があると反発。
ちょっと理解に苦しむ内容ですが、いまもGM労組はそう考えています。

この記事にある一文がこれ

韓国GM労組は2兆ウォンの赤字が累積した昨年も過度な賃金・成果給を要求した。危機状況でも昨年、賃金交渉に231日を浪費し、1月9日にようやく交渉を終えた。韓国GMは「昨年、世界GM事業場のうち赤字を出しながら成果給を支給したのは韓国が唯一」

この文章を見るだけでここの労組の非常識さがよくわかります。
大赤字なのに成果給の要求、そして231日もの長期にわたる賃金交渉そしてストライキ。

ここには書かれていませんが、これまでこれをずっと繰り返してきたのでしょう。
仕事はやらない、金だけよこせじゃ生産性が悪くなるのは当たり前、企業努力云々以前に労組のやりすぎが最大要因であることは誰がみても明らか。
なのに、生産性が悪いのは経営側が無能だからっていうのが韓国GM労組の言い分。
とんでもない話です。

韓国GM賃金団体協議決裂議論すらできない(3/1記事)

そこで韓国GMは労組に対して賃金など固定費のカットを要求します。
当然、労組はこんな話など聞く気はさらさらありません。
挙句に経営陣の人員削減、研究費の削減を要求する始末。
役員の削減はある程度うなづけますが、研究費にまでてをつけようとする労組は異常。
会社の将来まで食いつぶす、これがこの金属労組の凶悪さではあるのですけどね。

動き始めた韓国GM経営陣(3/1記事)

韓国GM側は幹部級社員の構造調整案を労組に提示。
内容としては、専務級以上の役員を35%、常務とチーム長級の幹部を20%削減し、現在の36人の外国人役員も半減、又、チーム長級の賃金凍結。
韓国GM群山工場の非正規職労働者200人の解雇。
当然、希望退職者はすでに募集を開始。
その条件は退職金+勤続年数に応じ最大3年分給与の見舞金支給という破格のもの。

韓国GM経営状態(3/2記事)

韓国GMは2014年~2016年の間に3534、9868、6315億ウォンの純損失を計上、そこに昨年の9000億ウォンを合わせると4年間の純損失の規模が3兆ウォン。
恐ろしいスピードで経営状態は悪化していきます。
負債比率をみるとは2014年末435%だったものが2016年末には84980%に急増。
ちょっと理解出来ないほどの数字ですね、返済できるとは経営側も考えてなかったかも知れません。
ですが、この労組は成果給を要求し、長期ストライキまでやってのけます。

やる労組もすごいのですが、それを止められない経営側も狂気といっていいかも。

韓国GMの賃金と福利厚生(2/25記事)

韓国GMの組合員が受ける賃金は平均8700万ウォンその上、更に平均2259万ウォンが福祉制度によって恩恵を受けていました。
その額あわせて1億ウォン以上、従業員数は16000人くらいですからこれだけで1兆6000億にもなります
昨年の赤字が9000億でしたから、人件費削減だけでも黒字転換は可能に思えます。
これを経営側が要求するのは当然の成り行きといっていいでしょう。

希望退職者の募集(3/3記事)

工場閉鎖に伴う希望退職者が2500人ほどであることが伝えられました。
このうち、閉鎖された群山工場は、全体の3分の2程度が申請。
閉鎖が決定してるのにこの時点では1/3程が頑張ってることになります。
この群山工場の稼働率は驚異の20%!週に1~2日出勤するていどしか動いていません。
実はこの韓国GMは稼働しない日も組合の規則で70%支給という決まりがあるんです。そこを考えると、週1日働いただけで年間7000万ウォン以上の収入を得ていたことになります。羨ましい限りです。
この状況を平気というか、当然のように感じている、韓国GM労組はある意味立派。
まあ、会社を食いつぶしていただけと今になって理解すればいいのですが、当然、この労組は理解出来てません。
この労組に限らず、自己中心的な韓国人特有の感覚なのかも知れませんけどね。
この時、5000人という情報も流れましたが、これは経営側も否定しています。
ですが・・・・まんざら間違っていない気がしますけどね。

韓国GMの再生プラン 韓国側は乗り気ではない(3/5記事)

GMは再生プランを提示、内容としては新型車の割り当てを含む資金3兆ウォン投入とGM本社からの貸し付け分を3兆ウォン規模の出資転換を推進
ただ、GM単体では資金面での問題があるため、韓国GMの株式を17.02%を保有している産業銀行から持ち株比率に合わせて約5000億~7000億ウォンを新規資金として投入を要求しました。
これに対して、政府と産業銀行は「明確な不良原因を究明した後、検討する」と態度を保留。
どうも、GMの要求には乗り気ではないような反応。
結局、労組同様に政府、産業銀行も、経営側の責任ということで理解しているようです。
これはもっともな話ではありますが撤退されてしまうと韓国政府は手痛い打撃を受けることは必至
そのあたりを見越してのGM発言だったのでしょうね。

韓国GM労組の要求(3/7記事)

韓国GM労組は国会国政調査とGMとKDB産業銀行間の合意書公開と責任問題に労組への参加、群山工場閉鎖撤回などを要求。
ここで労組は「韓国GMの業績悪化は産業銀行の監査報告書で明らかにされたように、過度の売上原価、不合理な移転価格、高金利借入金、使途が不明な業務支援費など経営側の問題」「国税庁は、韓国GMの不良経営の特別税務調査を実施し、必ず責任を取らせなければならない」と発言。
又、「労組が参加する救済ではない場合、産業銀行とGMの口合わせる可能性もある」「そうしなれば、政府が支援しても、2~3年後に再び不良経営事態が来るしかない」と述べた。
労組は業績悪化の原因は全て経営側であるという姿勢を崩していません。
固定費の削減を行わない限り、どうしようもない事はあきらかで、労組の言い分を聞いたら二年どころか半年も持たないだろうということは傍目には明らかなんですけどね。

GM本社経営陣が労組と政府の構造調整に協力を要求(3/7記事)

労組の要求を無視して、GM本体が動きます。
目的はもちろん早急な合意、ここでGMはこう発言しました。
「韓国GM及び韓国政府・労働組合が構造調整計画に合意した場合、新規投資と新車割り当てが行われるだろう」
まあ、早くしろという事です。
ここでいう構造調整とは賃金凍結や削減、そして希望退職による人員削減といった韓国GM労組の譲歩が必要なものばかりです。
裏を返せば労組の譲歩が無い限り、GM本体は何もしないと言っているのです。
恐らく全面撤退も視野にはいっているんじゃないでしょうか。
とはいえ、これを労組が理解するはずもなく・・

韓国GM労組、賃金凍結と成果給をあきらめる、しかし・・(3/16記事)

ここで、労組は賃金凍結と成果給の条件を呑む発表をします。
しかし、それと引き換えに新たな要求を発表
・GM本社の借入金全額を資本金に出資転換し、全従業員に1人当たり3000万ウォンに相当する株式を分配(従業員1万3500人、合計4050億ウォン)
・社長を除く役員はすべて韓国人とする
・すべての従業員の約10年間、整理解雇を禁止する
・韓国GM以外のGM工場で生産された車両輸入販売禁止
・群山工場閉鎖撤回
・新車投入ロードマップを確約すること。
・開発車両の知的財産権の要求
・定年65歳延長
・毎年1%の昇給
・福利厚生費の削減は拒否
はい、こんなもの飲むわけがありません。GMは相手にせずここからGMは圧力を強くしていきます。

GM、いよいよ最終手段を見せ始める(3/26~)

この後、労使交渉をしようとしますが、労組は交渉そのものを拒否
そして、GMはいよいよ最終手段を見せ始めます。
26日GMインターナショナルのバリー・エングル社長「4月20日までに労使が合意していない場合不渡りを申請する」
28日カハー・カゼム韓国GM社長、従業員に電子メールで送信。「3月末までに労使が合意していなければ、韓国GMは支払い不能状況になる」
これまでは遠まわしに言ってきたことですが、ここではっきりと言葉にしてきます。
実際には労組には選択権などはないと・・。

そして、受け入れないのなら撤退だ!と・・・・
まあ、当然ですしこんなこと最初から分かりきっていまけどね。

韓国GM労組、中労委の労働争議の申請(4/4記事)

ここでなぜか、韓国GM労組は労働争議の申請を始めます。
これは合法的ストライキを可能にするものでいつもの手段なのでしょう。
ですが、これ何の意味があるんでしょう?
払う金などない、賃金カットを受け入れなければ撤退って言ってるんです。
何をやろうが経営側は受け入れる必要すらないんです。

韓国GM労組2社長室占拠、27時間後、解放(4/6~記事)

 


成果給の支給が出来ないと韓国GMが発表したことから労組は暴動を起こします。
会社備品を破壊しながら社長室を占拠。
これ、逆効果でしかないってわからないのでしょうか?
韓国ではこういったことは割にあるようですが、相手は外資系。
撤退のいい口実を与えたにすぎません。
結局、なにも得ることが出来ずに撤収。
そして、ここで暴れた労組組合員は犯罪者の仲間入り
会社側としてはおいしいかもしれません。

いよいよ資金の底が見え始める(4/8記事)

韓国GM社長が部品代金の支払いが困難になったと発表しました。
これは4/8、本社から借りた9880億ウォンの債務が満期を迎える為。
その影響で資金が枯渇、支払うべき部品代も不足となり調達が困難になります。
そうすると、当然、全ての工場が稼動を停止に追い込まれます。
又、今月から、従業員の給与とボーナス支給も困難な状況になっており、カハー・カゼム社長は5日に発表した電子メール公示文で「4月の給与支給のための資金を確保するために努力を傾けており、進捗状況は、すべての共有したい」と発言。
そう、もうお金がほとんどないのです、給料の支払いすら微妙なほどに。

撤退フラグ?(4/10記事)

GM本社はいよいよGMとしての行動を開始します。
そして、韓国で年間50台を生産する予定を13万台削減するとゼネラル・モーターズ(GM)が発表。
30%カットですから、これまでの削減計画では全然足りません。
追加リストラが発生すると思われます。
更に、GMは新型車割り当てを開始。
当然、ここには韓国GMは含まれません。
これらは撤退の可能性を暗示しているような気がします。

そして、今朝の記事(朝鮮bzの記事です)


ゼネラルモーターズ(GM)総括社長が「構造調整合意の期限が来る20日までに合意に至らなければ、法定管理を申請する」とロイター通信が報じた。
これに対しイドンゴル産業銀行会長は「GM本社が新たに投資しない限り産業銀行は新たな投資はしない」と発言。
又、韓国GM労使は、GM・韓国政府の支援交渉の前提である福祉削減を議論する予定すらないと抵抗。
GM本社は韓国GMの貸付金約3兆ウォンを出資に転換する、その代り、産業銀行も持分率(17%)に合わせ、5000億ウォンを投入してほしいと要求している。産業銀行はGM本社が「新しいお金」を入れなければ支援もないという立場だ。

ここへきておや?と思ったのは当初GMが言っていた新規投資分3兆ウォンがなくなっています。
つまり、新たな投資はGMはやらないと言い出しています。
それに対し韓国側はそれを拒否、新規がなければこちらも出さないと言い出しました。
労組は相変わらずな上に今度は経営側も不協和音。
さて、結果がでるのは一週間後。どうなることやら・・




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