金正男暗殺事件裁判「審理を継続する判断」の意味は殺意を認定した?  韓国メディアの反応

昨日、金正男暗殺事件裁判がマレーシアで行われました。

日本の産経新聞にはこうあります。

 

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が昨年2月、マレーシアの空港で猛毒の神経剤を顔に塗られ殺害された事件で、実行犯として殺人罪に問われた女2被告の公判が16日、クアラルンプール近郊の高裁で開かれ、審理を継続する判断が下された
(中略)

2被告は「いたずら番組への出演だと思った」などと無罪を主張。犯行を指示したとされる北朝鮮国籍の男4人は直後に出国しており、公判を通じても、北朝鮮の国家的関与の疑惑解明には至っていない。

 

記事を読む限りではこの二人の殺意の有無については不明であるため、審理を継続する判断となっています。
つまりは保留といった意味合いが多分に含まれています。

マレーシアでは殺意が認定されてしまうとイコール死刑という事だけに、この部分の裁判結果は注目されるところ。
もう少し、細かく書かれれている報道はないかと調べたところこんな記事が見つかりました。

RFAの記事です。

「金正男暗殺」は、組織的殺害のためによく計画された陰謀」

マレーシアの裁判所は、昨年2月に、マレーシアクアラルンプール国際空港から毒で殺害されたキム・ジョンウンの北朝鮮国務委員長の異母兄弟である金正男事件が組織的に彼の殺害するために計画された陰謀と判断を下しました

マレーシアのシャーアラム高裁は16日、金正男を殺害した容疑で起訴された、インドネシアの女性であるシティアイシャ(26)と、ベトナム人女性のティーフン(30)に最終弁論に出ることを指示する判決を下しました。

裁判所は、この二人の被告と4人の北朝鮮の容疑者の間に、金正男を組織的に殺害するために計画された陰謀があったものと推定することができるとして、このように判決しました。

裁判所が二人の女性に、最終弁論を準備するよう指示したことにより、11月に再開される裁判で、これらの最終弁論を介して新たな反証を提示しない限り、彼女らの有罪が確定する見込みです。

マレーシアの刑法は、意図的な殺人の場合、死刑を宣告するように規定しており、有罪が認められれば、この判決を受ける可能性が高いことが知られています。

二人の女性は、金正男の顔に神経毒であるVのX(VX)を塗って殺害した疑いで起訴された。
しかし、二人の女性は、「いたずら番組だと思い」その放送を撮る為に実行した、北朝鮮の人の容疑者たちに騙されて利用されたと主張してきました。

二人の女性に毒を渡したことが知られているリチ、紅松鶴、李ジェナム、オジョンギルなど北朝鮮人の容疑者4人の犯行直後に出国して、北朝鮮に逃走したと伝えました。

弁護人は、これまで被告人が北朝鮮の政治的暗殺の実行犯として利用されたものと抗弁してきました。
しかし、裁判所はこの日、「政治的暗殺の可能性を排除することはできない、被告人の証言の裏付けるに値する確実な証拠がない」と指摘しました。

裁判所は、「隠しカメラ」の放送を撮ると思ったは二人の女性の主張に対して、これらの毒の浸透が速い目の部分を狙って毒をかけた、犯行後、急いでトイレに行き手を洗った上に、普通の隠しカメラ放送で人を驚かせた後、隠れていた司会者が突然登場する状況がなかったことから、信憑性がないと判断された。
これは、裁判後、記者らと会ったワンラディン、マレーシア検察官の言葉です。

ラディン検察官:被告がVXということを知っていたことを裁判所が認めたものです。動機は関係ありません。

これと関連し、マレーシア政府は、この暗殺事件が北朝鮮の仕業だと正式に認定し非難をしていない。
しかし、米国は北朝鮮の仕業と認定し、この事件をきっかけに、北朝鮮をテロ支援国に再指定している。

 

つまり、今回の「審理を継続する判断」というのはここまでの被告の証言は信用できない。
新たな反証材料が出てこない限り、有罪とするといった判決だったことになります。

因みに北朝鮮へ逃亡したとされる四名についてはすでに「消された」という報道もあります。
まあ、あの金正恩のこと、これくらいはやっていても不思議ではないような気がします。

この事件を通してよくわからないのがこの二人の女性。
どう考えたって捕まりますよね。
どういった条件でこの仕事を引き受けたのでしょうか?
いろいろ調べましたが納得できるものが見つかりません。

まあ、金正恩の指示だったことは確実だと思ってますけどね。

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